明日晴れたら・・・

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zoom RSS なぜ? どうしてこうなるの?

<<   作成日時 : 2013/12/22 22:18   >>

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 今日は、一枚も写真が有りません。
 ポケットから、コンデジを取り出す暇すらも無かった、一瞬の出来事でしたから。

 その事件は、時々訪れる、野川沿いのある公園で起きました。
 今日も鳥の影が少ないな。ぼんやり、そんなことを考えながら、自転車を押して園内の道を歩いていたのです。
 すると、去年の冬はやや珍しい鳥が入っていた道沿いの茂みに、何やら小鳥の影が動いたように見えました。
 縁を回って少し近づこうとすると、茂みの中から小鳥が一羽、ぴょんと跳ねて茂みの向こう側に隠れました。
 おや、雀よりも少し白っぽく見えたが、何だろう、ヒタキ類の雌ででもあろうか?そう思って、脇の道を反対側に回ろうとすると、またピョン。
 今度は少し離れた、木の根元に降り立ったように見えました。
 ここなら、姿をしっかり確認できそうです。
 それでは双眼鏡で覗こうと、目を離したほんの一瞬の隙の出来事でした。

 視野の縁を何やら影が流れ、バサッと羽音のようなものが聞こえました。
 慌てて視線を戻すと・・・其処には、もうあの小鳥の姿は有りませんでした。
 地面から1m程の高さの所を鋭くU字型に旋回して、もと来た方角の常緑樹の蔭に消え去ろうとする、小型の鷹類(ハイタカでしょうか?かなりのスピードです)。
 その足の下に、彼女の姿が。
 目の前、10m足らずの所を通り過ぎるときに、偶然にも、一瞬だけ彼女と目が合いました。
 不思議なことに、その目には、恐れも慄きの色すらも見当たりません。
 もし彼女の目が、「お前は何をしてくれたのよ。どうして鷹の手先になんかなって、そんな猟犬のような真似をするの」とでも、私を責め立ててくれていたなら、まだいくらか気が楽だったでしょうか。
 しかし不思議なほどに澄んだその目には、「なぜなの?私は、ほんの少しだけ、貴方と遊んであげようと思っただけなのに、どうしてこんな目に会うの?」と、素朴な訴えが浮かんでいるだけでした。
 勿論、私には、その問いに答えられよう筈もありません。ただ、呆然と見送ることしか出来ませんでした。

 ふと気が付いて我に返ると、既にあの鷹の姿は無く、私は公園の木々の間に立ち尽くしていて、辺りは奇妙なまでに静まり返っていました。いえ、その一瞬にすら、彼女も私も、叫び声一つ上げられなかったのでした。
 その時になって漸く、私は自分が、襲われた鳥も襲った鷹の正体も、殆どきちんと見ていなかったことに、気が付きました。

 日曜日の公園内の道路ですから、私以外にも結構人通りはありました。
 あの時に私が、小鳥の気配に気付かずに通り過ぎていたとしても、数分後に其処を通った人に驚いて彼女が飛び出し、結局は、同じ目に会っていたのかもしれません。
 襲った鷹も、襲われた小鳥同様、必死で生きているのです。どちらの命にも、軽重はつけられません。
 そう自分に言い聞かせようとしましたが、それでもなお、私は今も、彼女の訴えかけるようなあの眼差しが、瞼の裏にこびりついて離れません。
 合掌。

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